「キャンプに行ってみたいけれど、道具を一式そろえるのはハードルが高い」
私自身がまさにその状態で選んだのが、峰山高原ホテルリラクシアの「楽×楽キャンプ」でした。テントもキャンプ用具も現地にそろっている、いわゆる手ぶらキャンププランです。
2025年8月3日から4日にかけて1泊してきました。この記事では、実際に泊まって分かったことを、良かった点も想定外だった点もそのまま書きます。
料金や営業内容は変わることがあります。ご利用前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
2026年10月に、施設に電話で確かめたこと
- 今シーズンのキャンプサイトは11月23日まで(グランピングも同じ)。再開は4月から
- フリーサイトは、20時までスタッフがいるので受付できる
- サイトに電源はない(この記事の2025年8月の体験と同じ)。薪は売っている
- 11月の夜は冷え込むが、凍結するほどではない
兵庫キャンプ全体の考え方は、こちらの記事でまとめています。
▶ 兵庫キャンプ完全ガイド|初心者が最初に読むべきまとめ

泊まったプランと実際の料金
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設 | 峰山高原ホテルリラクシア(兵庫県神崎郡神河町) |
| 標高 | 約930m |
| プラン | 楽×楽キャンプ スタンダード(2食付) |
| 宿泊日 | 2025年8月3日〜4日(1泊) |
| 人数 | 2名 |
| 料金 | 合計22,100円(1人11,050円)/夕食・朝食つき |
| チェックイン/アウト | 13:00 / 10:00 |
2食付きで1人11,050円です。テント・寝具・調理器具、夕食のバーベキュー食材、朝食まで含まれた金額なので、装備を持っていない状態から始めるなら、かなり現実的な選択だと感じました。
料金は利用人数で変わります。予約サイトの案内では5名利用時で1人9,350円〜という表示も出ています。人数が多いほど1人あたりは下がる仕組みです。
同じ峰山高原には、自分でテントを張るフリーサイト(大人1,000円〜/小学生500円〜)もあります。道具を持っている方はそちらのほうが安く済みます。
出典:峰山高原リラクシア「キャンプ」
なお、キャンプではなくホテル泊という選択肢もあります。同じ敷地の峰山高原ホテル リラクシアはじゃらんからも予約でき、天気が読めないときや、テント泊に不安がある同行者がいるときの代替になります。標高930mの涼しさはどちらでも同じです。
バギー体験も含めたこの1泊で実際に払った合計は次のとおりです。予約確認メールから起こしました。
| 項目 | 内訳 | 金額 |
|---|---|---|
| 宿泊(2名) | 楽×楽キャンプ スタンダード(2食付) 11,050円 × 2名 | 22,100円 |
| バギー体験(2名) | 天空ワイルドアドベンチャー 3,000円 × 2名=6,000円/値引き −60円 | 5,940円 |
| 合計 | 大人2名・1泊2食+バギー | 28,040円(1人14,020円) |
宿泊はサービス料なし・消費税込。予約はJTBの宿泊予約サイト経由でした。バギーは別会社(峰山高原アクティビティ/株式会社MEリゾート播磨)の扱いで、宿泊とは別に予約と事前決済が必要です。まとめて払えると思っていると当日あわてます。
なお明細に60円の値引きが入っていましたが、内訳の記載がなく、何の値引きかは分かりません。6,000円のちょうど1%なので、なんらかのクーポンかポイントだと思われます。
想定外だったこと:設営の時間を甘く見ていた
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
「楽×楽キャンプ」は、スタッフの方に手伝ってもらいながら自分たちでテントを設営するプランです。私たちも当然そのつもりで、「バギー体験の前後どちらかで設営すればいいだろう」と考えていました。
ところが到着してみると、そのスケジュールでは時間が足りないと伝えられ、結果としてバギーに行っている間にスタッフの方が設営してくださるという流れになりました。
つまり私は設営を体験していないので、実際に何分かかるのかは分かりません。ただ、少なくとも「アクティビティの合間に片手間でできる」ものではない、ということは確かです。
同じプランを予約する方へ、伝えたいことは1つです。
設営も体験したいなら、他のアクティビティも含めた所要時間とスケジュール感を、予約時に施設へ確認しておいてください。
チェックインは13:00です。そこから設営・アクティビティ・夕食の準備が続きます。初回は各工程の所要時間がまったく読めないので、予定を詰めないことが最大の対策になります。
バギー体験(峰山高原バギーアドベンチャー)
峰山高原には、舗装されていないコースを自分で運転して走るバギーのアクティビティがあります。


練習が終わると、そのまま高原を駆け上がる本番のコースへ移動します。

キャンプとセットで体験できるアクティビティがあると、日中の過ごし方で困りません。ここは高原リゾートの強みだと思います。便数が限られるので、行くと決めたら早めの予約が安心です。
予約メールに書いてある「知らずに行くと乗れない」条件
予約確認メールの注意事項のうち、当日その場で気づいても手遅れになるものを抜き出します。
- 体験開始の15分前までに受付。遅れると体験できない可能性があります
- 運動靴が必要です。サンダル・ヒール・クロックスなど肌の見える履物では乗れません
- 天空バギーアドベンチャーは高校生以上。わくわくサーキットは10歳以上
- 乗車中の写真・動画撮影は禁止です。スマホの使用も片手運転も不可
- 服が汚れます。着替えとタオルを持っていってください
- 飲酒後、妊娠の可能性がある方、背中や背骨に問題がある方、関節痛・高血圧・心疾患のある方は参加できません
それと、スタッフが「ツアーに同行できるレベルではない」と判断した場合、わくわくサーキットのコースを走ることになると明記されています。いきなり山を駆け上がるわけではなく、まず練習コースで見てもらう流れです。本番のコースに出られるかどうかは当日の判断ということになります。
途中でやめることもできます
これは公式サイトにも予約メールにも書かれていないことですが、私たちが参加した回では、本番の高原コースの途中で1人が離脱されました。
コースの途中に傾斜が急になる区間があり、そこで中高年の女性の方が「怖い」とスタッフに申告されました。スタッフの方がその場でバギーごと下まで連れて帰り、ツアーはそのまま続行という流れでした。
つまり途中でやめても大丈夫な体制になっています。これを知らないと「一度出発したら最後まで行くしかない」と思い込んでしまいますが、そんなことはありません。
逆に言えば、怖いと感じる人が実際に出る程度の傾斜はあるということでもあります。上の練習コースの平坦さで判断すると、本番で驚くことになります。しかも1人1台で自分で運転するので、「同行者が怖がったら自分が代わりに運転する」ということはできません。
体力や運動神経よりも、急斜面を自分で運転して下れるかどうかが向き不向きの分かれ目だと思います。不安があるなら、最初からわくわくサーキットのほうを選ぶという判断もありです。
手ぶらプランの中身:バギーから戻ると、テントは完成していました
バギーから戻ると、テントの設営は終わっていました。前述のとおり本来は自分たちで設営するプランですが、スケジュールが厳しいときはスタッフの方が設営してくださるということです。

テント内はこの状態で用意されています。

寝るための準備が終わっているというのが、手ぶらプランの一番大きな価値でした。キャンプで一番失敗しやすいのは寝床づくりなので、ここが済んでいるだけで難易度が大きく下がります。
同じように「道具を持たずに泊まれる宿」は兵庫県内にほかにもあります。今回のように設営から体験できるとは限らないので、何がどこまで用意されるかは予約前に確認してください。
夕食:飯盒炊爨とバーベキュー
夕食は飯盒炊爨(はんごうすいさん)とバーベキューでした。予約時に「飯盒炊爨体験希望」と伝えておくと対応してもらえます。
まずは炊事場でお米を研ぎます。

かまどはブロックで組まれていて、薪で火をおこします。

ただし、かまどの前は想像以上に熱く、うちわで仰ぎ続けるのがいちばんの重労働でした。8月の日中にこれをやると、火の熱と外気の暑さで一気に体力を持っていかれます。火の番はこまめに交代するのがおすすめです。

もうひとつ、覚えておくと役に立つのが蓋を開けるタイミングです。炊きあがってから蓋を開けるのが遅れると、ご飯が硬くなってしまいます。私たちはここで少し失敗しました。火から下ろしたあと何分で開けるのか、事前にスタッフの方へ確認しておくと安心です。
そしてバーベキュー。食材はプランに含まれています。


買い出しに行かなくていいというのは、思っていた以上に楽でした。キャンプの準備で消耗するポイントが、食材の調達と積み込みだからです。
8月上旬の夜は、半袖では肌寒いくらいでした
標高930mの夏の夜がどうだったか。結論から言うと、日が落ちると半袖では肌寒いほどでした。そして夜は快適に眠れました。
峰山高原は公式でも「街中より気温が約5℃低い」と案内されています。気象庁の平年値でも、8月の日最低気温は神戸(標高5m)が26.1℃、標高540mの兎和野高原が20.7℃で、5℃以上の差があります。標高930mならさらに下がる計算です。
平地の夏キャンプで多い「暑くて眠れない」という失敗が、ここでは起きませんでした。夏に涼しさを求めて標高を上げる意味は、確かにあります。
逆に言えば、8月でも羽織るものは必要です。薄手の長袖を1枚、必ず持っていってください。
標高と夜の気温の関係は、こちらでデータをもとに解説しています。
▶ 兵庫の夏キャンプは「標高」で選ぶ
虫は「肌用の虫よけで足りる」程度でした
高原の夏で気になるのが虫です。実際に泊まった感想としては、アブはいましたが、肌に塗るタイプの虫よけで足りる程度でした。
ただ、「蚊がいなくなるスプレー」のような空間用のものもあると、より安心だと思います。テーブル周りに1本置いておくだけで違います。
虫対策を探す
価格・在庫・仕様は変動します。購入前に商品ページで最新情報をご確認ください。
スマホを充電できません:モバイルバッテリーは必須
これは実際に困った点です。サイトに電源はありません。スマホで写真を撮り続けると、1泊でもかなり消耗します。
モバイルバッテリーは必ず持っていってください。手ぶらプランは装備が要らない分、この手の「自分で用意すべき小物」を見落としがちです。
電源・明かりを探す
価格・在庫・仕様は変動します。購入前に商品ページで最新情報をご確認ください。
星がよく見えた場所:ホテルの明かりから少し離れた駐車場
峰山高原は「星空」で紹介されることが多いエリアです。実際に見て分かったのは、見る場所で差が出るということでした。
お風呂や中庭からも星は見えます。ただ、ホテルの明かりから少し離れた駐車場まで移動すると、はっきりと見え方が変わりました。
行かれる方は、ヘッドライトを持って少し歩いてみてください。サイトから動かないままだと、この違いに気づかないままになります。
朝食と、チェックアウトまでの過ごし方

チェックアウトは10:00です。私たちは中庭でバレーボールとバドミントンをして過ごしてから出発しました。遊べるスペースがあるのは、朝の時間が余りがちなキャンプでは地味に効きます。
中庭にはトランポリンやハンモック、各種のボールが置かれていて、自由に使えます。小さなお子さん連れなら、ここだけでもかなり時間が持つと思います。
前後に寄れる場所(実際に立ち寄りました)
峰山高原へは車で行くことになります。往路と復路で立ち寄った2か所が、どちらも良かったので挙げておきます。
もちむぎの里(神崎郡福崎町)

峰山高原へ向かう途中にあります。河童(かっぱ)の展示があるのも福崎町らしい部分でした。
キャロットハウス(西脇市)

キャンプの前後に食事の当てがあると、「食材が余った/足りなかった」で慌てません。
こんな人に向いていると思います
向いている
- 道具を持っていないが、テント泊をしてみたい
- 夏に涼しいところへ行きたい(8月上旬でも夜は半袖では肌寒いほど)
- キャンプ以外にもやることがほしい(バギー、星空、中庭)
- 買い出しや積み込みの手間を減らしたい
向いていないかもしれない
- 自分の道具でこだわって設営したい(→ フリーサイトのほうが向いています)
- できるだけ安く済ませたい(→ フリーサイトなら大人1,000円〜)
- 完全な静けさを求めている(リゾート施設なので人の気配はあります)
まとめ
- 峰山高原ホテルリラクシア「楽×楽キャンプ」に、2025年8月3日〜4日で1泊
- スタンダード(2食付)で2名22,100円/1人11,050円
- テント・寝具・調理器具・食材つき。装備ゼロでもテント泊ができる
- 本来は自分たちで設営するプラン。ただし時間が読めないときはスタッフが設営してくれる。設営も体験したいなら所要時間を事前に確認する
- 8月上旬でも夜は半袖では肌寒い。夜は快適に眠れた
- 虫は肌用の虫よけで足りる程度。空間用もあると安心
- 電源がないのでモバイルバッテリーは必須
- 星はホテルの明かりから少し離れた駐車場のほうがよく見えた
- 全体として、初めてのテント泊としてはかなり無理のない選択でした
道具をそろえるかどうか迷っている段階なら、こういうプランで一度泊まってみるのが、いちばん判断しやすいと思います。






